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「鳩研社ひより」は、茨城県常陸大宮市・美和地区にある指定介護事業所。小規模ならではのアットホームで真心をこめた介護を提供します!

介護スタッフの家庭ドラマ:酒に縛られた日々と新たな一歩 ~香奈子さんの選択~

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香奈子さんと内縁の旦那

 香奈子さんは、バツイチで3人の娘を持つ母親です。現在は、内縁の旦那と3女の3人で暮らしています。今の旦那と暮らすことを決めたのは10年前。彼が子供たちを愛してくれたこと、そして生活費の不安を解消するために一緒に暮らす選択をしました。

旦那の病は、肝硬変

 6年前、トラック運転手だった旦那が疲労感や体のだるさを訴え、病院で検査を受けたところ、肝硬変と診断されました。医師からは「このままお酒を飲み続けると、5年の命ですよ」と警告され、生活は一変しました。

5年後、悪化する病状

 5年が経つと、旦那の状態は悪化し、尿が出にくくなり腹水でお腹が膨れ、苦しさや不眠に悩むようになりました。入院すると一時的にお酒をやめるものの、回復するとすぐに退院し、自宅に戻っては再び飲酒生活を繰り返す。入退院の間隔はどんどん短くなり、香奈子さんの心労は増していきました。

経済的困難と娘の支え

 旦那が一番苦しんでいることは理解している香奈子さんですが、入院費の負担も大きく、生活がどんどん苦しくなっていきます。そんな中、同居している3女が電気代を払ってくれることに感謝しつつも、旦那の収入が途絶えたことが重くのしかかります。

香奈子さんの葛藤

 旦那の急変で仕事を何度も調整し、夜勤を減らさざるを得なくなり、収入も減っていく。旦那の面倒を見ると収入が減り、仕事に専念すると旦那を見捨てたような罪悪感が増す。この終わりのない葛藤が、香奈子さんを疲弊させていました。

決断の時

 そんなある日、香奈子さんは自分の限界を感じました。旦那への気持ちは残っていたものの、このまま一緒に暮らしていては自分も3女も幸せになれないと悟ったのです。彼女は書き置きを残し、家を出る決心をしました。最後の選択でした。

新しい人生

 その後、香奈子さんは転職し、新しい環境で生活をスタートさせました。今は別のパートナーと一緒に暮らし、経済的な不安も解消されています。3女も結婚し、孫ができて幸せな日々を送っています。かつての苦しい生活から一転、香奈子さんは今、穏やかで充実した毎日を感じています。


 「いつか、あの時の自分にも感謝できる日が来るだろう」と、香奈子さんは新しい幸せを噛み締めています。

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