発案から商品化までの道のり
茨城県常陸大宮市美和地区で収穫されたそば粉と米麹(こうじ)で造ったそば焼酎「檜沢城」が2021年20月より発売されました。地元の活性化策につながればと鳩研社がみずから発案し、実現したものです。ソバのむき実加工や製造ができる業者を探し、多くの人の協力で約半年で商品化にこぎ着けました。
福祉とは違った分野での地元活性化を考えていたところ、取り引き関係者から「地元のそば粉を使ってそば焼酎を造ってみてはどうか」とアドバイスされたのがきっかけ。「生産農家の支援になり、地元の知名度アップにもつながる」と共感。しかし、ソバ栽培の経験や醸造の技術はなく、販売する免許もなく、一人ではどうすることもできませんでした。
そこで、地元のつてを頼りに地道に呼び掛けや交渉を続け、生産農家から奥久慈常陸秋そばの1等級を144キロ調達できました。市内では、多くの玄ソバをむき実加工できる機械や300本ものそば焼酎を造れる箇所が見つからず、紹介を受ける形で隣接する常陸太田市のJA金砂郷、剛烈酒造にたどり着き、協力を得られたのです。
ラベルのデザインは、美和地区の森林資源で地域活性化に取り組む「森と地域の調和を考える会」の龍崎真一代表に相談し、地区内で開く山城ツアーのPR、活動資料などに使われた「檜沢城」の図柄を使用する許可を得ました。
初年度の販売本数は、720ミリリットルでアルコール分25度(1本2200円)が296本、同40度(1本1650円)が20本。地元農家の励みになってくれればと期待を込めて、実現した本格そば焼酎「檜沢城」。発売開始3年目を迎える現在でも好評で、おかげさまで増産が続いており、お土産などにも重宝されています。
販売店は、同市下檜沢の益子酒店(電)0295(58)3171、同市内北塩子の川岸屋(電)0295(54)1234ほか。地元産業の支援にもつながりますので、皆様もぜひご賞味いただければ幸いです。
常陸大宮市の市認証特産品「常陸大宮さん(産)」に認証されました
市認証特産品「常陸大宮さん(産)」に、本格そば焼酎「檜沢城」が認証されました。商品に赤い特産品ラベルが付けられるようなります。ますます店頭などで見かける機会が増えることとなるかと思いますので、今後とも、応援のほど宜しくお願いいたします。
新聞・季刊誌でも紹介されました
そば焼酎「檜沢城」は、新聞や季刊誌でもたびたび紹介されています。一例をご紹介します。
茨城県常陸大宮市美和地区で育ったソバから造った本格そば焼酎「檜沢城」が、10日から発売される。昨年に続く第2弾。前回好評だったため、今年は千本程度に増産して販売する。
同市下檜沢で高齢者介護施設を経営する「鳩研社」の大瀧清作さんが、地元活性化策として発案。同地区の生産農家から奥久慈常陸秋そばの玄そば1等級を調達し、むき実加工やそば粉と米こうじを使った醸造を、常陸太田市のJA常陸金砂郷や剛烈酒造に依頼した。
ラベルのデザインも昨年同様、同地区の森林資源などを活用したまちづくりに取り組む「森と地域の調和を考える会」が担当。山城ツアーの資料などの図柄を採用し、「戦国大名・佐竹氏の軍事力を支えた檜沢衆の山城の情景やストーリーを思い描きながら、その土地で作ったソバ100%の焼酎を楽しんでほしい」と話す。
10日から発売するのは700ミリリットル、アルコール分40度の1本2200円(税別)。また12月から720ミリリットル、同25度の1本1500円(同)を販売予定。
『茨城・常陸大宮の介護施設理事 美和産ソバで焼酎 農家を支援、地域活性化』 茨城新聞2021.10.4より
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