安全と健康への新しい試み
鳩研社ひよりでは、安全と健康への新しい試みの一環として、2022年8月に国内開発メーカーである株式会社アイロックが開発した「ドライビングシミュレーター」システムを導入いたしました。時折ニュースや記事で目にすることはありますが、実際の導入例はまだ少なく、とりわけ介護施設での事例はほぼ見当たりません。ひよりでは、リリースされて間もない時期に、いち早く以下の2組の装置を導入しました。
「セーフティドライビングシミュレーター」
3枚の大画面ディスプレイと運転座席、ハンドル、ペダルが一体となった大がかりなシステムです。ヒヤリハット体験トレーニングのプログラムを体験できます。
CGとはいえ、大画面x3だとかなりの臨場感!!
「コーディネーショントレーナー」
ディスプレイとハンドル、ペダルが連動した卓上のシステムです。基礎能力トレーニングとドライビングトレーナーが一体となった、リハビリ用のプログラムを体験できます。視覚・聴覚・手・足を使った訓練メニューがあります。
ドライビングシミュレーターって何?
ドライビングシミュレーターとは、本物さながらのリアルな運転状況を再現する高度な装置で、以下のような技術と機能が備わっています:
- 3Dフルモーションテクノロジーを使用し、実際の運転状況を正確に再現します。
- プロのレーシングドライバーの操作感覚や運転技術を反映しています。
- 自動車の開発サポート、安全機能の検証、運転技術の向上などに活用されています。
- 実車での走行が難しい状況や安全試験をシミュレートすることができます。
これらのドライビングシミュレーターは、様々な用途で活用できます:
- 職員向けの安全運転のためのヒヤリハット体験・交通安全研修
- 高齢者ドライバー向けの運転技術チェック及び運転技能の維持・向上
- ペーパードライバー向けの運転再開・苦手意識克服のトレーニング
- 運転に必要な認知・予測・判断・操作能力トレーニングと能力診断
- 施設利用者様向けのレクリエーションやイベントのアイテムとしてゲーム感覚で楽しむ
安全に向けた取り組み:定期的な職員向けの安全研修
介護職員にとっては、送迎のための車の運転は重要な仕事です。私たちは利用者の安全を最優先に考えなければなりません。そこでひよりでは、ドライビングシミュレーターを定期的な職員への安全研修に活用しています。
私たちは、利用者を乗せた送迎時や職員の通勤時に事故を起こさないために、常に安全意識を高く保つ取り組みを継続していきます。
楽しみながら健康に:運転動作によるリハビリテーション
ひよりでは、主にひよりの利用者様に対してドライビングシミュレーターをリハビリテーション設備のひとつとして活用しています。シミュレーションとはいえ、ドライビングシミュレーターの場合はハンドルやペダルもあるので、目や耳、手足を同時に使い、反射神経も必要となります。その意味では、リハビリのアイテムとしてとても優秀といえるのではないでしょうか。
- 頭の体操になる:道路標識を覚えたり、交通ルールを思い出したりするので、脳がいきいき働きます。
- 反応が良くなる:突然の出来事に素早く対応する練習ができます。
- 体の動きが良くなる:ハンドルやペダルを操作するので、体全体を使います。
- 診断ができる:結果が詳しく表示されるので、前回からの変化が確認できます。
運転経験がない方でも、ご家族から運転を止められている方でも、これならば全然大丈夫ですよね!
ゲーム感覚で楽しんでいただけます。
地域の皆様にも活用を!「認知機能対策とヒヤリハット体験」イベント
ひよりでは、せっかくのこの設備を、施設利用者様だけでなく地域の皆様にも広く活用していただけるよう、「認知機能対策とヒヤリハット体験」イベントを常時開催しております。
75歳以上の方は、免許更新時に認知機能検査が義務づけられています。このイベントでは、このドライビングシミュレータを使って、その対策支援を行います。
また、高齢者に限らず、幅広い方々に向けて、危険予測能力向上の支援としてドライビングシミュレーターを使ったヒヤリハット体験をしていただけます。
皆様も是非ご活用ください!
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